「継続は力なり」といいますが、継続と反復はちがう

「継続は力なり」はけっこう好きなことばです。

そして、私はけっこう継続力があるほうだと思っています。

ブログは毎日書いているし、日記も毎日書いています。

散歩も筋トレも1年以上続いています。

 

ところが、なかなか成果があらわれないときがある。

毎日やっているのに全然ダメだ。

それが続くと、いつしか諦めモードに・・・。

 

が、実は「継続は力なり」には気をつけなければいけないことがあるのです。

 

それについて稲盛和夫さんはこんなことを述べています。

継続が大切だからといっても、それが「同じことをくり返す」ことであってはなりません。継続と反復は違います。

「生き方」より

 

継続と反復はちがう。確かにそのとおりです。

ただ毎日繰り返すだけで成果が出るはずもありません。

 

小学校のときに、漢字練習帳に繰り返し漢字を書いていました。

ひとつの漢字を10個ずつ、毎日書いていた記憶があります。

そうしたら漢字は書けるようになりましたが、それだけでした。

部首やつくりなどの意味も考えないで書き続けていたので、漢字そのものの意味を理解することがいまいちだたと思います。

 

大人になっても同じことをしていました。

わたしはたくさん本を読めば仕事ができるようになると信じていたので、たくさんのビジネス書を読み漁りました。

その結果、ただ本棚に本が増えただけになりました。

自己満が積み重なっただけです。

 

本を読んだら、自分なりにそれを活かして行動しなければいけなかったのです。

それができていませんでした。

 

ただ反復するだけではダメ。

それは継続とは言えないわけです。

 

ではどうすればよかったのか。

答えは「創意工夫」です。

 

稲盛和夫さんはこうも言っています。

昨日と同じことを漫然とくり返すのではなく、今日よりは明日、明日よりは明後日と、少しずつでいいから、かならず改良や改善をつけ加えていくこと。

そうした「創意工夫する心」が成功へ近づくスピードを加速させるのです。

(「生き方」より)

 

毎日毎日、少しずつでいいから工夫していく、そんな努力の積み重ねが物事の向上の秘訣ということです。

 

毎日努力しているだけどなかなか成果が出ない。

そんなとき、ちょっと振り返ってみたいものです。

昨日より今日、今日より明日と、なにか自分なりに改善を加えているか。改良しているのか。

自分のしたことを見つめてみる時間が必要です。

 

もし改善や改良をしているのなら、それはかならず力になるのだと思います。

それが「継続は力なり」なのですから。